「日本の大学に2年通ってからアメリカの大学に編入するのと、最初から正規留学するのは何が違うんですか?」「日本の大学に行って、1年だけ交換留学するのでもいいのでは?」
留学アシスタントには、こうした質問がとても多く寄せられます。高校3年生で、「交換留学ができるからこの大学に行きたい」と大学を選ぶ人も少なくありません。
結論から言うと、外資系企業やGAFAMのように、英語で面接や仕事をするグローバル企業を目指すなら、最初から正規留学を選ぶべきです。この記事では、その理由を留学兄さんケイが解説します。
この記事でわかること
- 日本の大学からの編入・交換留学と、正規留学の違い
- 留学で身につけるべき3つの力(英語力・専門スキル・異文化理解力)
- 留学1年目〜4年目で英語力がどう変わるか
- 自分に合った留学の形を選ぶ考え方
動画でもご覧いただけます。
留学で身につけたい3つの力
そもそも、教育は実力をつけるためのものです。特に留学では、大学のブランドよりも、次の3つの力を身につけることが大切です。
- 英語力
- 専門スキル
- 異文化理解力
日本の大学から編入する場合も、日本の大学に通いながら1年間だけ交換留学する場合も、この3つの力を身につけるには期間が圧倒的に短すぎる、というのがケイの考えです。
留学兄さんケイ僕は留学業界、そして外資系企業のキャリアを長く見てきました。特に「英語を話せるようになりたい」と短期留学を考える人ほど、外資系企業に興味がある人が多いと思うので、その視点からお話しします。
理由1:英語力が「授業についていく」レベルに届かない
たとえば、日本の大学に2年通い、3年生からアメリカの大学に編入したとします。単位がきれいに移って、あと2年で卒業できる前提です。
ここで問題になるのが英語力です。日本の大学で学んでいた専門分野でも、編入した瞬間からすべてが英語になります。
留学兄さんケイTOEFLのスコアが取れていても、授業についていって、発言して、学びを自分のものにできるかは別の話です。日本の大学に2年通ったあとの2年間で、それを全部吸収できると思いますか?これまで何百人もの留学生を見てきましたが、まず無理です。
留学1年目〜4年目の英語力の変化
ケイが多くの留学生を見てきた中での、英語力の伸び方の目安は次のとおりです。
4年間通って、ようやくグローバル企業で戦えるかどうかのレベルです。1年間の交換留学では、「わかってきた」と感じたところで帰国することになります。
編入するとすぐに就活が始まる
日本の大学から3年生で編入すると、もうひとつ大きな問題があります。すぐに就職活動が始まることです。
留学生の多くが参加するボストンキャリアフォーラムでは、英語での面接もあります。面接は、覚えた内容を話せばいいわけではなく、相手との会話です。授業についていくのに精一杯の状態で、英語の面接に臨むのはかなり厳しいでしょう。ボストンキャリアフォーラムについては就職活動は留学中でもできますか?で紹介しています。
理由2:英語ができないと専門スキルは深まらない
専門スキルも、結局は英語力が土台になります。日本語で聞いても難しい内容を英語で学ぶので、英語ができない状態で専門を深めるのは困難です。
留学兄さんケイ正規留学なら、最初の2年は一般教養の科目を取る期間です。英語で授業を受けることに慣れる時期なので、専攻のことはそれほど気にしなくて大丈夫です。グループディスカッションでの話し方を学んだり、自信がなくても手を挙げて意見を言ってみたり、たくさん失敗しながら慣れていく。そうして初めて、3年目以降に専門スキルを深められます。
専門スキルは、4年間通ってこそ身につくものです。
理由3:異文化理解力は時間をかけないと育たない
異文化理解力は数値にしにくいため軽視されがちですが、とても大切なスキルです。日本の大学の英語で学ぶ国際系のコースでも、周りがほとんど日本人であれば、文化の違う人がどう反応するか、多国籍のチームでどうプロジェクトを進めるかを学ぶ機会は限られます。
留学1年目に起こりがちなこと
留学兄さんケイ留学1年目は、一歩引いて「イエス」と言うことしかできず、かなり自己嫌悪に陥ります。「自分はこんな会話もできないのか」と自信をなくし、アイデンティティクライシスになる人も多いんです。すると自分の身を守るために、「なぜ外国の文化はこうなんだ」と外に対して攻撃的になりがちです。短期留学の人ほど、現地の文化を悪く言ってしまう傾向があります。
ところが、2年、3年と留学を続けて英語力が伸びてくると、ネイティブの友達ができ始めます。すると「あの行動には、育った文化の違いという理由があったんだ」と理解できるようになり、視野が広がっていきます。
留学兄さんケイ人間は何でもそうですが、話してみたら「いいやつじゃん」となるんです。それが4年間の中で少しずつ溶けていく。語学学校を含めて5年かかることもありますが、それにはちゃんと意味があります。ルームメイトとの生活もそのひとつです。
1年間の留学は、もう差別化にならない
就職活動は、需要と供給のバランスで成り立っています。今は1年程度の短期留学をする人は珍しくありません。「1年間留学しました」だけでは、ほかの応募者との差になりにくいのです。
一方、4年間正規留学をして、ビジネスで使える英語力、専門スキル、異文化理解力を身につけていれば、話は大きく変わります。短期留学と正規留学の違いは短期留学vs正規留学徹底比較、交換留学との違いは交換留学とアメリカ大学進学の違いでも解説しています。
目指すゴールで選び方は変わる
もちろん、どんな形の留学もダメというわけではありません。大切なのは、自分がどこを目指すかです。
留学兄さんケイ多くの人が「なんとなくグローバルに活躍できたらいいな」と思っていますが、その「グローバル」は、たいてい正規留学レベルの英語力を想像しているはずです。そこを目指すなら、正規留学一択だと僕は考えています。
すでに日本の大学に通っている場合は?
すでに日本の大学に通っている場合でも、留学をあきらめる必要はありません。ケイ自身も、日本の大学に1年通ったあとに退学し、アメリカの大学に正規留学し直しています。グローバル企業を本気で目指すなら、これまでの単位にこだわらず、海外大学に1年生から入り直すことも選択肢です。
正規留学は高い?日本の私立大学と同じくらいの費用で行ける
「4年間の正規留学なんて費用的に無理」と思うかもしれません。でも、BYU系列の学校なら、学費は留学生でも年間約119万円〜199万円と、日本の私立大学と同じくらいの費用で正規留学ができます。学校ごとの学費はBYUの学費まとめをご覧ください。
まとめ
- 日本の大学からの編入や1年間の交換留学では、英語力・専門スキル・異文化理解力を身につけるには期間が短すぎる
- 英語力は4年間かけて、ようやくグローバル企業で戦えるレベルになる
- 3年生で編入すると、授業に慣れる前に英語での就職活動が始まる
- 外資系企業やGAFAMを本気で目指すなら、最初から正規留学を選ぶのがおすすめ
高校生の方も、すでに大学に通っている方も、自分に合った留学の形を一緒に考えましょう。費用や学校の詳細は無料の留学のしおりに、個別のご相談は無料相談からどうぞ。
BYU留学の費用・サポートをもっと詳しく
学費・生活費、合格から就職までの流れを「留学のしおり」にまとめました。無料でダウンロードできます。
留学のしおりを無料ダウンロード